去る1月31日2月2日の2日間にかけて、信州八ヶ岳より音楽家・長屋和哉さんがYURAI studioを訪ねて来てくれて、茨城県ひたちなか市で来年春に公演を予定している創作バレエ「鏡岩」のための レコーディングを行いました。
約80分ほどの作品を長屋さんが全て作曲し、5シーンあるうちの後半3シーンに私がディジェリドゥと打楽器で参加するというものです。
実際には、生演奏で参加を予定しているこの作品は、昨年7月にすでに初演を行っていて、わたしも参加させてもらったのですが、その時は全シーンのうち数曲のオリジナル曲の部分での生演奏で、大半が有りものの曲をCDで流すスタイルだったもので、主宰振付をされた方が、どうしても全曲オリジナル曲で生音で再演したいということで、現在取り組んでいるところです。
長屋和哉さんは、ドキュメンタリー映画「ガイアシンフォニー6番」に出演している、知る人ぞ知るのアンビエント・ミュージシャンです。ゴングやおりん、揚琴、ギターなどを使って、とても素晴らしい響きの世界で一種独特な音世界を構築しています。
今回は、すでに基本作曲をPC上で済ませているものを持参して、YURAI studioのマイク、マイクプリを使っての、私のディジェリドゥと打楽器を録音するということでした。
心地よいアンビエントな音とゆるやかやビートを聴きながら、先日知り合いより頂いてしまったチャング、縄文シャーマニックドラム、平太鼓、ジャンベを駆使してグルーブを作り上げました。
曲自体は、尺の長いものばかりでしたが、さほど悩むこともなく、スムーズに作業が進み、2日ともお昼まえから初めて、夕方4時5時くらいには終了していました。(しかも長めのおやつ休憩を入れたりして)
音の響きに対する感性が長屋さんと私とで近いものがあるのでしょうね。すんなりと入っていけて、気持ち良く演奏出来、編集も安心して任せられるという感じでした。
今回録音したものは、あくまでバレエチームの練習のためのもので、本番はベーストラック以外は生演奏。わたしと長屋さんの他に、バイオリンの方が加わるそうです。
ダンスに合わせる形になりますので、タイミングなど難しいこともきっとあるのでしょうが、来年春の公演がとても楽しみです。
「鏡岩」は常陸の風土記に書かれている物語で、現在も茨城の天然記念物として実在している岩です。
そうそう、当然のことながら、スーパー・シューマン 7.83を3台駆動させてのレコーディングでした。レコーディング中に、モニターしている時に、SS7.83を オン・オフして、モニタースピーカーから4〜5メートルほど離れた位置で聴いてみましたが、音の存在感が歴然と違って聴こえました。オフにすると、いきなり音が引っ込んで音域も狭くなったように感じました。
この聴こえ方の違いも心地よくレコーディング出来た理由なのでしょうね。
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